ま、間に合った!!

今日も朝からレポートをしに学校へいっていました。「すぐ終わるやろ、終わったらカカシさんやろ〜」とかタカくくってたら八時になっちゃって(もちろんカカシさんには手をつけられるわけもなく)、帰宅してからちまちま書いておりました。疲れた。とりあえず、今回もいい加減にシロ的な長さです。おまけに物凄く曖昧…抽象的…電波です。ごめんなさい、感覚でしかかけなかった…(他にそうでないものがあるのか?いや、ない/セルフツッコミ)。次の二曲は、絶対短くなりますこれよりは。言い切れる。

ではでは、よろしければ続きへどうぞ。







|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

※アルバム作成時まだファンでなかったこともあり、どのような姿勢で各曲をお作りになったのかだとかそういった情報ナシで書いております。ご了承ください。
また、文中で現紹介曲の引用はこの色で、このアルバム中の歌詞だけれど紹介曲ではない曲からの引用はこの色で示しています。その他はただの強調です。引用について正規表現はしていませんが、特に記述のない場合全てSuite November/TETSU69内のどれかです。著作権上問題のないように気を使ってはいますが、至らない所はどんどんご指摘御願いします。(歌詞間違うことは…ないと思いますが、もしもの場合は御願いします)

|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



Suite November

Suite November




6. SCARECROW

ついに来ましたカカシさん。このタイトル、語感がとても好きです。スケアクロウ、という発音もキレイですが、「W」で終わっているのが見てて気持ちがいい。あと、「R」が2つちょんちょんとあるのも可愛らしい。「A」もあるし。 …ごめんなさい、こういうのは多分人には伝えられない個人的感性です(笑)ああでも発音キレイだな。テッちゃんの声で聞いてみたい…「スケアクロウ」(偏執的過ぎるよ…)。

さて、次は曲調。私はテツさんのこういう曲に普通に弱いです。イントロが、結構静かなんだけどものすごく引き込まれる。遠くの景色を見ていて、すっと何か、今まで目に付かなかった色を見つけて、それがとてもキレイで、ふだんは気にもせず「みつけることすら」ないようなそれを、よりよく(長く)見る為に注視する。けれど、決して目を眇めたり、身を乗り出したりはしないで、只管その一点を「眺める」。それが「何か」はわからない、わかるのはその「色」だけ。私にとって、この曲は「眺める」ように聞く曲です。ずっと同じ場所で、同じ温度の目を向ける、淡々としているし、落ち着いているけれど、「それをやめることができるか?」と言われると、必ず無理だと答えられるような。…ごめんなさい(二度目)、うまく言えないのだけれど、すごく感覚が抽象的で、それこそうまく言葉に出来ない。うまく「感じる」ことも出来てない気がします。あかんわ…。
…気を取り直して。続いて、静かなイントロから段々上ってくるように強く音が強調され始めてくるのですが、不思議と出だしの20秒で感じたような「色をみつける」感覚は特に強くなることもありません。下がるわけでもないです、最初感じたその感覚がずっと平らに続いていく感じです。
特に好きなのは、イントロ30秒(おい)と、Bメロ全般と、サビ直前のギター?のところと、Cメロ。あと、ホントにホントに最後の段々消えていくところ。キレイに分散しているので、Pretenderでも言いましたが、聴いてない瞬間があると最初から再生しなきゃいけなくなるのです。関係ないけど、これPVあったらすごいだろうなぁ。やばいだろうなぁ。…今もうヤバイしなぁ(笑)

さて、次は歌声。これはね、ヤバイですね。曲調、声、歌詞総合ではカカシさんが一番好きですので、勿論歌声も全般にわたり大好きでございます。多すぎる上に細かいので、フレーズの中の太字部分が該当箇所だと思ってくださいませ。
「天に届くくらい」とか消せない恐怖と」とか「声が枯れるくらいとか「長い夢のとか「堕ちてくみたいさとか息も出来ないよ」とか「積み上げられてく」とか「灰になった夢の上に 雨が降る」とか「愛の名においてとか「誰のためなのか 答を書き換えてるとか受け入れるしかできないの?」とか手に入れるしかないんだね」とか「愛になった過ちには 気付かない」とか!!(息切れ) トカトカうるさくてすみません。あと、「時の迷路立ち尽くす ただ独り「ただ独り」は痛烈に泣きそうになります。切ない…あの声の必死さが…。

さて!(三回目) ついに来ました歌詞。これは…初見で凄く気に入ったんですよ。最初なんか私酷いモンで、WWで爆笑したりしてた人間(サイテー)でしたが、それでもカカシさんは最初から気になってました。それくらい好きです。感覚的な言葉で表現するなら、「冷たくない雪」のような印象を受ける。白いイメージです、歌詞は。真白、ということはなくて、青白い?感じで。触覚的には粉なのですが、さわると消えてしまうので雪だと思います(前提:脳内)。で、温いわけではないけれど、雪を触った時の指すような冷たさはない。ヒヤッとしているけれど、ずっと触れていても指は痛くない。そんな感じ。あと、硬度は、「硬い空気」。掴むと、手の中で柔らかく触れる感覚があるにもかかわらず、暫くするとなくなってしまう。柔らかい、と表現したい所ですが、「柔らかいことが当たり前なものの、硬さ」を感じてしまう。………すいません電波過ぎた…(汗)いや、何度も何度も聞いてると実体化したようなイメージがさ、目の前にあるみたいに出てきて…いえいえ、すみません。もう少し伝わるように書かねば。
では、掴みようのない雑感はここまでにして、個別に具体的に行きます。
とりあえず、私がこのSCARECROWの中で、一番好きな、というか心に来たのは、「幸せは奪い続けて手に入れるしかないんだね」。そして、「愛になった過ちには気付かない」。今までの歌では、「ううむ、どちらかだなんて選べぬ!」と思いながら優先順位はキッチリしていたもので、「コレイチバン!」と言えたのですが、SCARECROWに限ってはこの二つ、本当に選べません。まず前者ですが、これ…凄く悲しい。言ってる事自体悲しいって言うのもあるんだけど…はじめの方で、「何が現実かも判らないよ」と言って、直前には「これが運命だとしたなら受け入れるしか出来ないの 教えてよ」と言っているにもかかわらず!つまり、「判別付きかねます」な状況下で、「教えてよ」と尋ねているのに、その直後に断定しているんですよ!「幸せは」以降については、疑う余地も、尋ねる余地もないんですよ。もう決めちゃってるから。「何で…!?」って思うじゃないですか。悲しすぎる、それが結論なのだとしたら。
しかも!(おー、段々興奮してきましたよ!)「叫び声は響かなくて彷徨うことに慣れてゆく 気付いてよ」と、「全ての神に祈り捧げて時の迷路立ち尽くす ただ独り」。この二箇所について、おかしいと思いませんでしょうか。あれですよ、この一曲前の、たった一曲前の蜃気楼で「出口のない迷路ならば 壊してしまえばいいのさ」って言ってるんですよ。それが、それが、「彷徨う」「立ち尽くす」アン時の気概はどこいったんじゃー!!って思っちゃうじゃないですか(笑)  そして…「気付いてよ」
…恐らく、壊すことも出来る、はずなんだけど…その前に気付いて欲しいのかもしれない。と、いうか、ある意味全曲に通じて言えるんじゃなかろうかと思いますが、概念の話で、ですが…「迷路」とか、そう言った障害物、困るものっていうのが、必ずしも嫌悪が対象化したものではなくて、むしろ「大切」なものなんじゃないでしょうか。「壊してしまえば」と思うけれど、「壊せ」ないから、「立ち尽くす」しかない。ただ只管、「迷路」の外から扉を開けて導いてくれる誰かを、あるいは一緒に出口を探してくれる誰かを待っている。そんな感じがします。
そして、大分飛んでしまったのだけど(笑)「愛になった過ちには気付かない」(とは言えこれ一番最後の歌詞です)。これを語るに外せないのは「愛の名において」「犠牲者たち」のくだり。長いので全引用は避けますが(今更だな)ご了承くださいね。
「愛」「過ち」と言うのは、「愛」と言う言葉に「書き換え」られた対象が、「過ち」なんでしょうかか。それとも、「愛」と言う言葉に「書き換え」られて、その「名」の元に「傷つけ」あい、それを「正義だと疑いもしない」という一連の行動が「過ち」なんでしょうか。個人的には後者なのかなと思うのですが、そこに前提をしいて考えると、あのとてつもなく悲しい「幸せは奪い続けて」のくだりが、対応する「過ち」なのかもしれない。「奪い続け」るから、「傷つけ」るし、その追求を「正義だと疑いもしない」「誰のためなのか答を書き換えてる」のは、「犠牲者たち」自身で、それを哀れみと蔑みの混じった気持ちで見ている当人の姿を思ってしまいます。でも、そのこと(幸せに置ける定義)を「断定」している当人がいるのも事実ですよね…これはどういうことなんだろうか。奪い合う様を見てため息を付く傍ら、いっそ自分もその中に混じってやろうかと言う投げやりな気持ちなのか。「そういうことか!」とか言う類の「気付き」じゃなくて、「いいよ、認めるよ」という諦観による妥協のようなものかと思うのですが…。ただ、「壊してしまえばいいのさ」とか言いながら「ただ独り」「立ち尽く」してるこの人には…無理なんじゃないかなぁ。うん…。
さて。蜃気楼の時にも言いましたが、珍しく修辞の多い(当社比)歌でございます。でも中々的確じゃないかと思います、「暗い海」とか、「城壁」とか、「灰」とか「雨」とかね。言葉の選び方が奇抜なのではなくて、自分にきちんと似合う言葉が選べているなと。液体とか、「キレイなもの」とか、「権威あるもの」「構えが頑強なもの」とか。
そして、結構共通して出てきているキーワードが、「海/波」「夢」「声」「祈り」「天/空」「城」「時」「迷路」「光/輝き」。それぞれの言葉は多少の変容があるけれど、どれもほぼ同じものを指していると思っていいのかな?「声」「祈り」が届かない「空」から伝っていく「光」。でも「輝き」は、当人の幸せの定義を見るに「手に入っていない」。となると、「光」「伝って」いる「大地」にはこの人はいないんだろうか?そして、「声」を阻む「城壁」「偽りの楽園」「立ち尽く」している場所は「迷路」で、「ただ独り」でいる。だけど、「夢」の中にいて、「波の渦」「呑み込まれて」もいる…。

…………これね、当人が「城」に対してどの位置にいるかって言うので解釈が大分変わってくると思うんですが、「城」の中にいるんだろうって少し前から思っていて、今ぱちんと繋がった。「積み上げ」ているのは当人じゃない、他の人で、当人を囲むように「城壁」「積み上げ」ている。「幸せ」「奪い続け」ている人たちが溢れかえっている「大地」から隔絶された「偽りの楽園」に、「ただ独り」「立ち尽くす」。そうこうする間にもどんどん「城壁」「積み上げ」られて、「暗い海」「深く遠く」「堕ちてくみたい」「恐怖」を感じている。切り取られた「空」を仰げば、「光」が見える。けれど、あまりに高く「積み上げ」られた「城壁」にさえぎられて、届かない。それは、「大地」には惜しみなく「伝ってゆく」。見続けている「夢」はどんどん「灰になっ」て、「雨」だけは冷たく降り注ぐ。「輝き」は、遠い。「城壁」は広く高く取り囲んでいるから、只管「彷徨」い続け、「慣れていく」。それなのに、だんだん壮絶な寂寥感と「恐怖」に、「身動きとれな」くなって、「息もできな」くなる。 ……はい、こじつけね!(苦笑)

何だか電波に始まり電波に終わりかけておりますが…気になってはいます、「どこにタイトルが引っかかる?」ということ。カカシさんカカシさんと言っている「SCARECROW」ですが、これ「案山子、こけおどし」の他にも「貧相な人、みすぼらしい人、痩せこけている人」という意味もあるようですね。どっちでしょう(笑)多分テツさん的には前者だと思いますが(笑)、この解釈によっても捕らえ方が若干変わってきますよね。うんうん、楽しいなぁ。とりあえず、本当に…「一人ぼっちな歌」です。誰もいない。どこにもいない。見えてこない。「犠牲者」はいますが、視覚的に全然浮かびません。本当に独りきりでいるような。だから本当に、「ただ独り」の声は凄く痛切で悲壮です。丁度曲が盛り上がってくることもあって、胸がぎゅぅっと締め付けられるように思います。…ああもう、ストーリー読み取りだけに尽力しちゃって、現実世界に話を持ってこれなかった。…まぁ、いずれできれば。






はいおしまい。今日も一曲です。そういえば、いきなり関係ないですがこの記事。そうかお亡くなりになったのか…。彼の政治的態度に対しては正直あまり笑顔になれない所もありますが、お亡くなりになったのは純粋に寂しい感じがします。残念。この人が総理大臣だったころは、政治話が好きな友達とよくネタにだしてたものです(オイ)。ご冥福をお祈りいたします。