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何の気なしにだけど
一応人の目に触れるんだからあんまりくだらないことは書かない方がいいなと思ってましたが、何も書かずに何も目に触れないのもアレだし、書くことから離れると書こうとしても書けなくなるからとりあえず本当どうでもいいネタでひとつ。
冷蔵庫購入で何を一番にしたいかって言えばあったか〜いミルクココアを入れることだよねェ…と思うわけです。時間を気にしろよというところですが、ずっと牛乳購入禁止令が出ていたので我慢していたのだからいいじゃないかという自堕落ぶり。うえぇい美味し〜い、やっぱり大好きだなぁココア。味覚は子供なままなので(あれ?頭もだったっけ?)、こういうものが口に合うんですよ。コーヒーなんて嫌いだけど眠気覚ましのために飲んでるだけ!夜作業するならココア片手に、です。昼はね、いらない。
んでもって久しぶりの谷川。
■ 東京抒情
美しいものはみな嘘に近づいてゆく
誰もふりむかぬものこそ動かしがたい
東京抒情/そのほかに/谷川俊太郎
タイトルの通り、東京についての詩です。
谷川氏は東京生まれの東京育ちということで、この詩もかなりローカル…いえ、東京固有の事物に関する表記が多く、あまり都会と縁のない私にはわからない部分が多かったのですが、最後から二番目の篇に上の二文がありまして。この二文にはモチのロンでオトされてしまい、紹介に至ると言うわけです。
私はこういう二者択一的な思想はあまり持たないのですが、言い切ることのキレイなことには何を言うこともできないくらい感動します(つまり自分にないものにあこがれるという)。それが実際自分の考えや世間の常識と合致するかは別として。つまりテツさん好きなんだと(これはこれで失礼なのかなぁ/汗)。
■ ほほえみ
ほほえむことができぬから
犬は尾をふり――だが人は
ほほえむことができるのに
時としてほほえむことを忘れ
ほほえむことができるから
ほほえみで人をあざむく
ほほえみ/空に小鳥がいなくなった日/谷川俊太郎
これは結構痛いですねぇ、見てると(苦笑)上の二篇は後半で、前半はまぁ普通に穏やかと言うか、谷川氏的な切り口で「ほほえみ」を万物で想定しています(でもこの詩は短いな、うん)。そしてこの落とし方。なんだか、いつもの朝といわんばかりに当たり前にパンにバターを塗っている人が、欠伸の間に脈絡もなく、持っていたバターナイフを鼻先に突きつけてくるような。基本的にそれは傷をつけるようなことはせず仕舞われていくんだけど、喉元にイヤな感触がいつまでも残って気になり続ける、そんな詩。ただ、そういった不快感を覚えるところはまだ救いがあるのかなと買いかぶりたくなったりします。いけません、小人精進(笑)
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