学校始まるとやっぱり

ブログ書くのも頻度が落ちてしまいます。
今日は授業中にいきなり胃が痛み出して、その後最寄の駅に向かうバスの中&そこから家までの自転車上で血を吐くんじゃないかってくらいの痛みを感じておりました。が、今は普通に。薬も嫌いですがカメラはもっと飲みたくないんで病院を避けてしまっているんですが、今度時間を作っていかなければならないかもしれません。しかしいきなり…何故…
そして昨日は今日提出のためのレポートをかりかり書いたり、電車男を見たり(大爆笑しました/中谷さんが好きなので…)ジム・キャリー(好きv)の新作を借りてきたつもりだったのに中身が間違っていたらしくおまけに内容がスーパー同性愛で驚いたり(タイトル忘れた…サスペンス?だったか…オチが少し甘かったのでちょっと不満)と何気なく冬休みを終えました。
そういえば、今回もなんですが、休みごろからちまちま書いてる好きザッタ。虹ネタないんかい!というお言葉には頭下がるばっかなんですがいえ、牛乳今日読もうと思ってたんですけど上記のごとくで無理だったので今しばらく。雑誌チェックもタイミングのガスと駄目なんですよねぇ。なくなっちゃうし。
で、この好きザッタネタ、きっと無駄な行為なんだろうけれど、いつかに「それ知ってる!好きなんだよな〜」とか「面白そうだなぁ、今度見てみたいなぁ」とかいうことが皆さんの心にふと出てくるようなことがあれば、とか思えばやっぱり頑張ろうかなとか思ったり。努力は実らないから努力です。
と、いうわけで。毎回恒例の好きザッタですが、今回は少し趣を変えてみようかと試みております。あくまで「試み」ですけれども(笑)






まずタイトル。「心に残っている言葉」ですが。
以前「はみだしっ子」の言葉を紹介したと思うんですが、それと同じように、そして今回はリンク付きで、私の心に残っていて、日常ふと思い出し己を律するような、そんな言葉を、知る人ぞ知る遠藤淑子さんの作品からいくつか紹介したいと思います。
遠藤淑子さん。白泉社でいくつかコミックスを出されている基本少女漫画家さんで、以前ちらっとご紹介した桑田さんとお友達〜な方です。
この方の作品は全てそろえているくらい好きですね。絵はそんなにお上手な方じゃない…と言えば聞こえがいい、って言う感じの絵の人なんですが…(苦笑)なんといっても、この人の描く漫画の人物が放つ言葉は心を打つので。何気ない台詞の一つ一つに、色々気付かされることがあるような。

ヨーロッパの小公国・エッシェンシュタインの世継ぎであるエヴァンジェリン姫は、父王の体調が思わしくない上に国にお金がないために政略結婚を企てます。まぁその結婚話は流れるんですが、その時たまたま旅行に来ていたためさらわれた候補に挙げられたオーソン、有能なはずだけどちょっと何かおかしい執務官たち、そしてエヴァンジェリン姫を交えた基本スラップスティックコメディ時たまほんわか感動物語…って紹介すると語弊がありますかね(笑)?の、エヴァンジェリン姫の台詞より。

 隣国の伯爵が狩で追い詰めた鹿と遭遇した姫
伯「お嬢さん、そこは危ないですよ。どうかどいてください」
姫「食うのか?」
伯「は…?いいえ、別にその鹿は食べませんけど」
姫「じゃあ見逃してやれ。腹も減ってないのに狩りをする事はなかろう」
伯「やさしいお嬢さんだ。でも世の中では何百頭という鹿が
  狩られているんですよ。どうします?」
姫「私がこの鹿を助ければ、百頭死ぬところが九十九頭になる。
  それでいいじゃないか」
           「王室スキャンダル騒動」 遠藤淑子

この最後の台詞は、日々の中いろいろな迷いごとに遭遇したときに頭に浮かびます。電車で立っている老人を見た時や、困りごとに頭を抱え手助けを望んでいる人を見かけたりしたときに、一瞬の逡巡の後行動を取る時の自分自身への約束事みたいな感じで。


知り合いから預かった荷物が麻薬だったことで、その罰としてボランティアをしなければならなくなった少女ジェシィが、派遣先で二人の青年・ハルとレックスに出会い、二人とかかわることによって少しずつ変わっていくお話。ハルは余命短く、最後は…なんですが、この作品は紹介からも分かるようにコメディというよりかは感動作って感じです。色々命台詞はあるんですが、私の心に最も残っている言葉は以下より。

 試験勉強をしながら「何でしなきゃならないんだ」とぶつくさこぼすジェシィに
ハ「勉強は大事だよ」
ジ「なんでー?」
ハ「無知は誰かを傷つける」
           「心の家路」 遠藤淑子

この短い会話の、最後のハルの言葉に、同じく勉強大嫌いな私はこう、色々思い返すものがありました。「因数分解できたら人を傷つけねーのかよ!」「漢文できたら優しいのかよ!」とかじゃなくて、要は世界が狭いことに変わりはないって言うことで。努力して至れる余地があるなら、精進しなければならないなと思わせられます。


生まれながら全身真っ白なキタキツネ・スマリ。その容貌故に迫害されることも多く、そのためか自ら家族(無邪気な弟三人と優しい母)から離れ遠くへ住みながらも、スマリはそれら全てを受け止めながら、日々を生きていきます。そんなお話。
以下はスマリの台詞より。二つとも違う場面なんですが、この台詞は場面紹介をしなくとも、何かしら心に響くことがあるんじゃないでしょうか…少なくとも私には、初見でこの本を買うきっかけになったほどなのですが。

ス「つらいこととかは、どうせ忘れようと思っても忘れられないし、
  だからいろんな事覚えておくんだ。楽しい事も、悲しい事も、
  毎日思い出す訳じゃないけど、
  覚えていれば、相手の気持ちが少しわかるようになる」



弟「スマリ、呪いって本当にあるの?」
ス「いいや。空も山も土も、誰も呪ったりしないよ。
  雨が降れば皆濡れる、誰でも平等だ。
  平等じゃないのは俺達の気持ちなんだよ」
           「スマリの森」 遠藤淑子

上は、まさしく。トラウマとかってやっぱり少なからずありますし、思い出すのも辛いような苦い経験もありますが、全てまさに「経験」。最初向き合うのが辛いときは、私はスマリのように強くはないのでしばらく目を背けてしまったりしますが、ゆっくりとでも受け入れ進んでいけるようになろうと努めてはいます。
そして下。まさに全ては自分自身、と自省する時に思います。何かしら嫌なことがあったりすると、どこかに責を任せる…まさに責任をおしつけたがってしまうのですが、それが内向的にしろ外交的にしろ過剰であることには何の意味もないのだから、省みた後はすぱっと切り替えなければ。と、これまた努めてはいるのです。ふふ、全て「努める」で逃げ切る役人根性、役人でもないのに(笑)
それでは最後、最もオススメな作品「ヘヴン」より、デイビー(ルーク)の台詞をご紹介。これは心に残った言葉の中でも、常に心においておかねばならないと意識する言葉です。

「人間は人間を殺さない。
 何千年もかかって、俺たちがやっと学んだ事だろう」
           「ヘヴン」二巻 遠藤淑子