偽成人が紛れ込んだ!

誕生日前の成人式故にうそっこ成人です。ふっふっふ。
そして追記、カテゴリでなんとなく予測してからご判断ください(笑)




ジョージの三国志狂は前のSWEETでのマニアックぶりでお分かりいただけていたと思うんですが(自己完結)、一番最初に知った三国志媒体は正史でも演義でもなくこの「STOP劉備くん!」でした。ただ、これはその「劉備くん」の復刻版?みたいなもので、本当は1991年初刊行の「STOP劉備くん!(角川)」から続、続続と続き、その後「GOGO玄徳くん!(潮出)」でまた続・続続と、計6冊出ていたものがすべて絶版(あれ?角川版だけだったかな)になったものの、復刊希望が強かったため今回メディアワークスから今までのものと書き下ろし、雑誌から収録されていなかったものを含めて出版されるようになったのです。よってファン歴10年になります(流石に5歳でコレを知ることはない/掲載雑誌は知る人ぞ知るJU●Eですから/笑)。
表紙の絵からわかるように、かわいらしい感じにデフォルメ(元はNHK三国志での川本喜八郎氏作の人形です)してある三国志の英雄たちが面白おかしく戦わない(続の帯には「お前らちゃんと戦もしろよ…」とか書かれてます/笑)日常を楽しむことの出来る四コマ漫画なのですが、これまたキャラが立ってます。おバカでいまどき言葉大好き玄ちゃん(劉備)、さといも嫌いな恐妻家・孟くん(曹操/あ、でもこの作品の武将は孔明以外皆恐妻家)、死んでて影の薄い建業の奇跡な孫策。期末もやっちゃう哭きの伏竜(諸葛亮)に万年鬱でヘコむと穴掘る瑾兄ちゃん(諸葛瑾)、内気で孔明コンなコレクター姜維に死んでても気付かない超体育会系の馬超、乙女に処刑なX-ファイル董卓に肩身が狭くて桜の花びら大になってしまった献帝、ヘタレでやられキャラ周瑜に何でも出来るけど仕事は出来ない雑兵A、いつでも阿斗を背負っている子守武将趙雲にゲゲゲの鬼●郎な夏侯惇、南蛮部族でとにかくすごい孟獲に幼児がえりで作文まで読んじゃう郭嘉…もうきりがない。とにかく見るしかない(笑)
…と、大好きなこの作品、しかしながら銘打ってある「笑って学べる三国志」はウソやと思います(笑)だってネタは基本時事ネタ、稀にこれまた知る人ぞ知る「江森三国志」ネタまで含むという(先ほどのJ●NEとあわせ、知らない人はお母さんかお姐さんに…聞くと神隠しにあいます)、三国志を知らない人にとってはどこからどこまでが演義(正史)ネタかわからないので。
古い作品だとその時代のネタなので今の若い人には分からないものも多いかもしれませんが(ポリンキーとか)、今回の復刻に当たって少々書下ろしがあるため、まだ真新しいネタが見られます。たとえば、某細木●子ネタの「ズバリ言ったわよ」(復刻版一巻)では、あの有名な英雄論の場面を持ってきて、

 玄ちゃんと孟くんがお酒を飲みながら

孟「玄徳、今の世、英雄は誰と君は見る?」
玄「英雄ですか、曹操殿………ズバリ言うわよ!
 「それともオブラートにくるんでほしい?」
孟「いや、ズバリ聞いておるのだ」
玄「あんた、さっき落としたマーボー豆腐尻にしいてるよ!!」
孟「うわあ!油ものってシミになると落ちないんだよなぁ〜(汗)」

 いったん落ち着いて

孟「…ちがうのだ玄ちゃん。俺は英雄論をきいてるのだ」
玄「本音でいっていい?」
孟「本音をきいている!!」
玄「このままだと、あんた死ぬよ!!
孟「うっ!?俺に天下は無理と言うか!?」
玄「この冬ソナ特製記念ボトルに「飲んだら殺す!」って奥方の字が」
孟「一コマ目でズバリ言え〜〜!!(大泣)」

           「STOP劉備くん!」一巻 白井恵理子

と、こんな感じ(笑)爆笑まではしなくとも、くすりと笑える面白さがとても好きです。
ただ、一つ注意が。元掲載誌がJUN●だったこともあって、少し同性愛ネタが入ることがあります(このキャラの中で〜っていうよりか、江森ネタが出てるから)。本当に少し、ですけど。あと、昔は規制が規制だったのもあり、また情報の偏り等もあったので、不適切な時事ネタが含まれていることがあります(たとえばエイズネタとか)。そういうのを、時代背景等踏まえた上で許容できる方にはオススメ。新しい三国志の扉を開くことが出来ます(笑)



…あいもかわらず廊下で作業ってやっぱり寒いです。明日もあるのでそろそろお暇。でも本当、少しでも興味を持っていただけたらうれしいなぁ。ジョージの好きザッタ。