マニアというかオタクというか…

虹さんライブに行けないことの悲しさも、他の楽しみを思えば少しは緩和されます。
と、いうわけで。旬のスキモノ(違うだろ)をばつらつらと。(ユキさん魅力追求は次回で;/思った以上に長くなったので…)
先に断っておきます。今日(いつもだけど)は非常にマニアックです。無理な方は回れ右を推奨します…読んで気分悪くなるものでもないと思いますが一応(強いて言えば文章力のなさ)。


 映画雑誌でもぽろぽろとりあげられておりますね。
 ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」と言う本が原作で、以前には「夢のチョコレート工場」というタイトルで映画化されています。それをジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督の名コンビでリメイクするという、スリーピー・ホロウ以来の夢の競演(スリーピー・ホロウもリメイク作)。
 実はかなりのバートン狂であるジョージなのですが、この情報は…結構前ですね、コープスブライド(実はここでもデップが主役のビクターの声を演じています)の噂が流れ始めた頃聞いたんで去年も初めかもしかしたら一昨年かもしれない。それからずっと楽しみにしてたんですよ。
 バートン&デップの組み合わせと言うことで、パイレーツ・オブ・カリビアンで日本内での地位を完全獲得した(以前から評価は高かったでしょうが一般としてはこれが一番じゃないでしょうか/エルム街の悪夢(これはかなり初期だからわからないかな)、ドン・ファン、ナインスゲート、フロム・ヘル、ショコラなどは有名作ですけども/とはいえジョニーファンなワケではないので詳しくは解らないんですが)デップファンの方が、バートン映画の雰囲気にハマってくれればいいなぁと思います。バートンさん、 本国では評価高いんですけど日本ではいかんせん微妙に脇道なので…。

 過去にさかのぼって、バートン&デップ作品は三作、今回ので四作目となります(コープス・ブライドはあえて考えないようにしますね/俳優としてでないので)。
シザー・ハンズ、エド・ウッドスリーピー・ホロウ、そしてチャーリーとチョコレート工場エド・ウッド以外の二作は結構知っている方も多いのではないでしょうか。エド・ウッドは殊更バートンの趣味が出ているので(史上最低の映画監督といわれるエド・ウッドへのバートンからの敬愛の念を入れ込んだ作品)致し方ないのやも知れませんね。
 因みに、私は上三作基本的に好きなんですが、エド・ウッドを除く二作には耐えられがたい魅力があり、また今回のチョコレート工場で同じ魅力が揃ったことでかなり興奮しています(エド・ウッドがつまらないとか、比べて劣っているとかではないですよ)。それは…音楽担当者。
 バートンファンな方はご存知でしょうけれども、音楽制作がダニー・エルフマンなんです!バートン、デップと来てエルフマン。もうこれ何!最強すぎませんか!!そう叫びかけました、情報を手に入れたときには。
 バートン&エルフマンコンビというのは言ってしまえば基本みたいな形なんですが(公にバートンが関わった映画17作(ヒッチコック除く)のうち12作の音楽を担当しています)、そこにデップが絡むとなるとまさに魔法(さりげなくコープスブライドもだな、異端児トリオ)。しかもバートン御得意の不思議世界となれば、あー本当楽しみ。
 ホームシアター派(機器なぞないが…/じゃあ違うじゃないか)ですが、こればかりは映画館に足を運ぼうかと思います。うふふvv(出来れば、ですけど…)


だめっこどうぶつ 2―桑田着ぐるみ劇場 (バンブー・コミックス)

だめっこどうぶつ 2―桑田着ぐるみ劇場 (バンブー・コミックス)


 何ソレ?が第一声の方は多いんじゃないでしょうか(苦笑)
 桑田乃梨子さんの漫画で、現在二巻まで発売中。過去にキッズ・ステーションでアニメも放送されていた「だめっこどうぶつ」。このDVDを楽しみにしているのです。
 くわ太着ぐるみ劇場との名の通り、登場人物は皆動物なんですが、三頭身から二頭身(まれに頭身伸びるけど)の人間が個々の動物の着ぐるみを着ています。そしてみんな「だめっこ」。
 とにかくダメダメなキングオブダメ、兎も狩れない遠吠えもヘタな気弱オオカミ・うる野(このように登場人物の名前は該当動物とリンクしています。オオカミ⇔ウルフ、それがまた苗字っぽくなっていて面白い)をはじめ、捕食動物なのに誰よりも強い与太兎・うさ原や、猛禽類なのに目の悪い鷹・タカ岡、走るとこけるドジっ子チーター・ちー子ちゃんなど、何故か皆、どこかしらだめ部分を抱えている。
(紹介モア:聖獣のくせに「見るからにあばずれた感じのはすっぱな女」が好みなユニコーンゆに彦、その双子の弟で、おなじく聖獣なのに真っ黒で、しかしナイーブで繊細すぎるペガサスのペガ之助、魚なのに泳げないシャチ・サカマ田など)
 アニメはまだ未見なのでわかりませんが、原作。絵はお世辞にも上手とはいえないので好き嫌いは分かれると思うんですが、このほのぼのコメディはかなり癒されます。そして何より、ギャグマンガという空気の中に見え隠れする、「だめ」に対する優しい視点。
 これは桑田漫画(基本はこの人少女漫画家です、白泉社系列で結構出てます、興味がわかれましたらどうぞ)全てに共通するのですが、一言で言うと「ダメ」は「ダメ」なりに「うけ入れられる」という優しさ。「優しさ」と書いているので誤解を受けそうなんですが、このだめっこを例に出してもうる野を初めだめっこ全員、だめな部分への指摘は厳しいです。そりゃもう。
 「俺はここにいてもいいのかなぁ…」といううる野の台詞には、「一般的にそう言うことをいちいち聞かれたら「ダメ」って答えるもんだ」とうさ原の突っ込みがあったり、兎の着ぐるみを着て何となく解放されたのか、「気が楽になった」といいながら「魔法が解けて本来の姿に戻ったような、安堵感にも似たこの気持ちを何と呼ぶのかだれか教えて」とポエムったうる野にすかさず、「逃避だろ」とうさ原とゆに彦が突っ込む。ような。
 ただこれが、ダメをごまかさずにうけ入れるための第一歩なんですよね。「お前はダメじゃない」と言うことも確かに必要なんですが、そう欺瞞だらけでも悲しいし、欺瞞になってしまうのはそのダメであることが受け入れられないという現実があるからで。だめでもだめなりに溶け込めるような空気なら、そういった慰めも要らないわけじゃないですか。
うる野は本当にだめっこですが、かといって回りから仲間はずれにされたり、陰湿な嫌がらせを受けたりはしません。風邪を引いてひとり寂しくしている時にも、普段けちょんけちょんに突っ込んでくるうさ原を初めとした友人達がお見舞いに来てくれたりします。なんか、そう言う空気が、なんとなく癒されるんですね。
 んでまた、このシビアな突っ込みや(主にうさ原とゆに彦の)うる野へのさとすような台詞が、結構本質を見抜いていたりしてはっとさせられたりすることも。基本が全編ギャグタッチなので、あははと笑って見過ごせる部分なんですが(覆されたりするし)、よくよく考えると「真理!」と。
 例えば、どれだけ悲惨な目にあうかを競うダメすごろくで優勝したうる野が「うれしくない…」と落ち込んでいると、「君はどんなときももっと楽しむことを覚えるといいよ」とゆに彦が慰めます。「たとえばこれはゲームだし、内容はどうでも君がトップなのは事実なんだから、現実の自分とシンクロさせる必要はなくて、一番だったこと自体を楽しめばいいんだ」と。当たり前でいてなかなか、忘れてしまいそうなことを思い出させてくれるんですね。
 まぁ、この後感動するうる野に「とはいえオレもこのゲームでトップとりたかないけどね」と言ってうる野をギャフンと言わせるあたりやはりギャグテイストなんですが、その辺の按配が絶妙。何度でも読み返せる作品です。

 で。これのアニメーションがあることは先に述べましたが、キッズステーションの見れない私としては放送中の評判をハンケチ噛み締めて見ているしかなかったので(笑)DVD化された(二枚組v)のをレンタルショップで発見して、とりあえず小躍りしている最中なのです。 (しかしいまだレンタル中なので、毎日はりついてチャンスを狙っています/怖)



 あああ、本当にオタク部分丸出しになってしまったんで少し気がひけるんですけども、実際はこんなもんじゃすまないんで(ははは/乾)…。同趣味の方、めぐり合えたらいいなぁと思います。