何度聞いても泣けますな、「星空」。


メロ、歌声というよりもやはり歌詞。
何かもう色々泣けます「星空」。(以後超個人的な歌詞感想)






まずは感情面でこの詞について思うことを。一言で言えば「泣けてくる」ですんじゃうんですがね(苦笑)もう少し詳しく。

何に泣けるかって言ったら、「僕」の置かれている状況もですけれど、「僕」はそれでも「いつか」「見せたいな」「変わってるといいな」「目覚めたら(この言葉のおかげで少し不穏な空気が見えますが/笑)」と、前を向いているところですね。「他力本願」といえばそれまでですけど、争いなんて結局そんなモンでしょう、いがみ合ってる当事者以外としては。自分の力でどうこうできることは少なくて、生きていくことだけで精一杯で。祈って縋るしかないじゃないですか。
んでもって、この少年?の言葉には、「願い」はあっても「憾み・憎しみ」はないんですよね。自分が戦争に巻き込まれ、攻撃に晒されていることに対して、争いを起こしている国々どちらかの「正義」「正当」を言うのではなく、その争い自体がなくなっているといいな、と思っている。
なんていうのかなぁ…人間、深く考えて、様々なことに思考を傾けることはとても大事だと思います。ただ、イロイロなことに「心」を傾けられることもそれはとても素敵だと思うんですね。どちらが優れている、どちらでなければならない、とかではなくて、どちらもとても大事なことで。
この少年(確定しとこう)が、「争いとは何ぞや」「何故こんなことが」と考えるのではなく、戦火の中でも変わらず美しい星空を「君」に見せたい、と繰り返す。その無垢な心に胸を打たれます。いえ、考えていればこちらが考えさせられただろうなと思うんですがね。
間の「Nobody knows Nobody cares」の言葉も何度も繰り返されていますが、これは多分争いと星空の両方にかけられているんだろうなぁと思います。そう考えると、無垢でありながら完全に楽観としているわけでもないこの少年の瞳の色が見えてきそうな気もします。
ですが、そのあとにまた少年は願うわけで。諦めでは決して終らないと、やわらかな口調でありながら強い希望を抱いている。
もう少し突っ込んで個人的な妄想を膨らまして書くなら、「夜空が綺麗だよ」「君にも見せたいな」と呼びかけるこの言葉は、事実的な意味を探れば「星空が綺麗だから見せてあげたい」なのでしょうと思います。
それと、その言葉の奥をもう少し妄想(強調)するならば、綺麗な星空、綺麗だから見せてあげたいと言う気持ちと、「こんなに綺麗なものが、上を見ればあるんだよ」ということを伝えたい気持ちとがあるんじゃないかなと。
でもこれだけではなくて、今回のハイさんの歌詞テーマをうかがう限りでは、もう一つ、大きなメッセージがあるような気がします。それは二番目の意味に近いのですが、その「星空」を見上げて「綺麗だ」と、思える「心」の存在を気付かせたかったのではないかと。(ああでもこの辺本当捏造に近いくらいだ)
戦争をしているかたっぽも、もうかたっぽも、家族を亡くして悲しむ人も、その家族を殺した人も、ふっと空を見上げれば、星が綺麗だなぁと思えるはずなんですよ。その心が、本当は星よりもっと綺麗で、大切にしていかなければならないんじゃないかと。
そこでまた思い起こされるのが、「Nobody knows Nobody cares」。その綺麗な星空を知ったなら、気にかけることができたなら、世の中はもっと変わっていくんじゃないかと訴えられたような気がしました。あぁ、いいなぁ。


次に、おこがましいながらも、詩作を多少する身(この日本語力で!)からの感想を。


何ていうのか、この歌詞は結構直接的な表現が多いんですけども、んでもって以上のように泣ける泣ける連発できるように、穿った見方をした人からは「平坦平凡」「お涙頂戴かケッ」と取られることもあるんじゃないかは思います。でも私は、この表現の直接さ、ダイレクトに訴えてくるその方法、全てこの歌詞になくてはならなかっただろうなと思います。
これはハイさんが書くものが「詩」ではなく「詞」である(と私が受け取っている)から思うんですが…うろ覚えながら書くなら、彼は今回のアルバムのテーマはラブアンドピース(平和だけだったかな)…自分の周りの世界なのに普段気にも留めない平和や諸々なことに心を傾けて欲しい、と言っていたような気がするのですが、そこにかかると思うんですよ。
(私がこうとらえている、と言うことだけは前提にしますが)詩は、心に響かせる「言葉」を、詞は、「言葉」を心に響かせることが第一の目的だと思っています。「普段気にもかけないことを…」と言うなら、「気にもかけない」人の心にも、その「言葉」を響かせなければならないわけで。そう言う意味で行けば、「直接的表現」という表現を使うことによって、それはなされるのではないかなと。
そして、悪く言ってお涙頂戴な内容というのは、よくよく考えてみれば争いなんて悲しい以外の何者でもなし、むしろリアルな方向だと思うんですよ。何かを比較対照にしてと言うのはよくないことだと思いながらあえてするとすれば、戦争を美化する歌に比べりゃ全然マシだ!と思うわけです(すいませんもしそういうのがお好きな方いらしたら)。


「星空」から少し離れますが(「星空」でも思うことなんだけど)、彼の作詞全般についての私の思うことを少々。
彼の作詞は本当、(今度ゆっくり書く時間があれば書くんで)簡単に書きますが、あの幻想的といわれる世界や(むしろ退廃的な感じがするけど)抽象的な視覚、深い慈愛などがその特徴としてあって、特に前者のあのダークな部位を含むものがファンの方々の間で好まれるのだろうと言うのはわかります。
が、私は基本としてそのテの詞は「面白いなぁ(バカにしてるわけじゃないですよ決して!)」と思うことはあっても心酔してしまうことはないので、生み出される言葉や世界観にほれ込むことは申し訳ないのですがあまりなかったんです(未来はどう変わるかわからんから)。
それより私は、ハイさんの言葉「選び」のセンス(詞の内容、伝えたいこと、効果)において、個人的にとても好感を持ってしまうのですね。虹さんじゃないですが、ソロのEVERGREENで「そっと身体に…溶けていったね」のところで「薬」を使うところにはもう本当、ありがとうありがとうと思ってしまいましたから。
語彙があまり多い方じゃないことはわかる(すいませんすいません)んですが、個人的には難しい言葉や人の知らない言葉をペロペロ使われるよりは皆が親しみやすく覚えやすい言葉を上手い具合に使っている方がスキですし、ハイさんはそれがとてもお上手だと思うので、ハイ詞は個人的にはとても面白いのです。
ちなみにテッちゃん詞は「楽しいけど、どうやったらできるんだろう」と思います(笑)。



唐突ですがココでまず切りまして。
虹さんが色々動かれてますねー。FC入ってない(諸事情により)しお金ないしで遠くから見るだけなのですが、皆さんお疲れ様です。
そして先日言っていた友人の赤ちゃんを昨日見てきました。かんわいい〜〜vv抱いてる姿を見ている時は、ああ、この子も母になったのか…と不思議な気持ちでしたが、いやはや…。今日も行ってきます(呼ばれた)。ふふふvv